その瞬間を!いつも逃す…

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ボ〜ッと歩いている時に限ってお目当ての鳥が目の前に現れ、あわわっ!と慌ててシャッターチャンスを逃すのです。それで、準備万端いつでも来い!と 身構えている時には鳥は現れません。

こりゃ〜フェイントをかますしかないと思い、ホゲホゲ〜とスキだらけの物腰をつくろい、頭の中はシャープにして、鳥が出て来たら こうしてああしてと考えながら歩くのです。このフェイント作戦は以前よりはできるようになりましたが、まだまだ修行中です。

これは仕事に通じるものがあると思います。いつもボ〜ッとしている人は困ったものですが、いつも緊張してピリピリしている人は付合いにくいです。見かけはボ〜ッで頭の中はシャープ、物腰は柔らかいが妥協はしない…そんな人が仕事相手になると手強いのです。ですが、わが社の社員にキレ者を求めているわけではありません。今いる社員は ひょうひょうとした 鳥のような気のいい人たちで 気がラクなのです。

とりとりNo.18  ルリビタキ♂

人と動物とのカンケイ

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深山公園にはネコがいっぱいいます。家で飼えなくなった人が捨てているのです。そのネコを来園者が「ま〜、かわいい、よしよし」と頭を撫でながらエサをやっていて、天敵のいない自然公園でネコは大繁殖しています。おまけにネコが小鳥を狙っているのを見ると蹴飛ばしたくなるのです。

しかし看板に〈ネコの虐待を見かけた方は通報してください〉とあるので、めったなことはできません。深山公園の良いところは犬がいないことです。ネコのように捨てられ大繁殖したら、野犬グループになって危険極まりないところですが、そこは厳しく管理されているようです。

もう一つ 深山公園の良い所は、赤松池で カモのエサやりができることです。ちびっこに大人気で、大人もオナガガモやヒドリガモを間近で見ることができ、カモたちの柄はたいへんに美しいのです。カモがエサをもらっていると、デカいコブハクチョウが来てカモを押しのけてエサを食べます。この2羽のコブハクチョウは問題児なので気をつけてください。

とりとりNo.17  コブハクチョウ

異種共存の鳥社会

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鳥を見ていて不思議に思うのは、種類の違う鳥どうしが仲良く一緒にいることです。カモメとウミネコは似ているので違和感はないのですが、そこにウミウ、アオサギ、シラサギ、ミサゴ、カルガモなどのカモ類が一緒にいるのです。また、スズメと ムクドリ、キジバトなどが一緒にいて、ハヤブサなどの猛禽類も いることがあります。猛禽類に 小鳥が食べられないのか心配ですが、一緒にくつろいでいます。

人が近づくとサッと逃げる鳥たちですが、異種の鳥では襲われない種類、襲われない状況を判断しているのでしょう。種類の違う鳥たちが くつろいでいる姿はなごやかで ほのぼのして見えます。そこに カラスやトビがやってくると ケンカが始まることもあり、一緒に羽を休めることも あります。

人の世も人種などの違いを乗り越えて仲良くできないものかと、鳥を見て思います。小さなグループでも些細な違いを見つけてはいさかいの種にしてしまうのです。人間関係がうまく行かない人は鳥を見ることで何かしらヒントが得られるのではないでしょうか。

とりとりNO.16  コサギとウミウ

鳥はペアが基本

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鳥の種類に限らず、鳥は決まって二羽が一緒にいます。人間の夫婦が24時間一緒にいることは考えられないのに、鳥の夫婦は愛情が深いのでしょうか。観察しているとケンカもせずに自然な感じで寄り添っています。カイツブリは夫婦で交代しながら抱卵し、ヒナが生まれたら背中に乗せて運ぶなど、協力して子育てをします。

私は バードウォッチングをするまで 鳥がペアで行動しているなんて考えたことがなかったのです。皆さん、鳥が飛び立つ時を注意して見ていてください。一羽が飛び立つとその近くからもう一羽が飛び立って行くはずです。それが鳥のペアがずっと一緒にいる証しです。

鳥が夫婦で仲良く暮らしていると、一人で暮らすのは寂しいものなのかと思ってしまいます。会社で独身を謳歌している社員がいますが、結婚してペアになるのが自然の摂理なのだと鳥から教えられます。それにしても仲が良すぎるので、鳥がしょっちゅう夫婦喧嘩をしてくれたら安心するのですが…。

とりとりNO.15  カイツブリつがい

鳥付合いと人付き合い

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鳥をうまく撮影するためにどうするか…鳥と友達になろうと思いました。山道を歩いていてキジバトのつがいがいたらここからがスタートです。ウエストポーチの餌入れに入っているトウモロコシを一粒、一羽のキジバトの鼻先に投げます。キジバトは目が悪いのか小さな粒では見逃すので黄色のトウモロコシの粒がいいのです。

すると、ヒョコヒョコッと走ってパクッとくわえます。それを2〜3回すればもう一羽も寄って来て、私の足元に二羽が居座るのです。それを木の中からじぃ〜っと見ているのがヤマガラで、今度はヒマワリの種を取出し、手のひらに置いて待ちます。するとヤマガラが一羽二羽とやって来て、替わるがわる種をくわえては飛んで行きます。

勝負はここからです。先ほどからのキジバトとヤマガラの姿を木々の中から興味津々で見ている鳥、警戒心の薄まった次なる鳥こそ私のターゲットで、近くの枝に飛んで来たのをすかさず撮影するのです。会社などで人付き合いの苦手な人がいますが、相手の人にも人付き合いがあり、その先の相手にも人付き合いがあります。相手の一人だけでなく、広〜く考えれば自分から行動しやすいのでは。

とりとりNO.14  キジバト

鳥のメス、高らかに鳴くべし!

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鳥を撮影する時にまず することは耳を澄ませ鳴き声を聞くのです。鳴き声のする方向に歩いて行き、見つけて、撮影します。分かりやすいのは ホオジロのように木のてっぺんや電線にとまって大きな声で鳴いている鳥です。

高く見晴らしの良い所で鳴いているのはオスで、メスを呼び寄せたり自分の縄張りをアピールしているらしいです。メスの鳴き声はよく分かりません。木立の中でチチッとかジジッとか地鳴きを聞きますが、その中にメスの鳴き声があるのでしょう。

家のスズメはチュンチュンうるさくて、メスもやかましく鳴いているはずです。人間と同じくメスがおとなしく黙っている訳がないのです。ですから、鳥のメスも高らかに鳴いて自分をアピールしてくれたら写真が撮りやすいのです。小鳥のメスの場合、目立ったらタカなどに襲われて 子育て できなくなるので控えめにしているのでしょうか。

とりとりNo.13  ホオジロ♀

名所旧跡でバードウォッチング

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鳥を目当てに由加山蓮台寺に何度か行きました。お寺の奥の森を歩いていた時、けたたましい鳴き声を聞いて撮影できたのがアオゲラでした。それまでコゲラはたくさん撮影していたのですが 初めてキツツキらしい鳥に会えました。撮影したアオゲラですが 逆光で ひどい写真なので、今度うまく撮れたらご紹介します。

古い寺や神社には古くて大きい木がたくさんあるので、珍しい鳥がいるのかと思って、吉備津神社や吉備津彦神社に行きましたがサッパリ。どういう場所に鳥はいるのでしょう。ネットで調べているのですが、作者はどの場所で撮影したかは教えたくないようです。

鳥を撮影する時に、ブロック塀の上や電線にとまっている鳥を撮影しても無粋な写真に感じます。やはり自然の木の枝や水辺にいる鳥が美しく見えるのです。それが、由加山蓮台寺の古めかしい瓦の上にとまっていたキセキレイを見た時は 人工物ながら なぜかしっくり見えたのです。それは お寺の瓦が歴史を感じさせるからなのかもしれません。

とりとりNo,12  キセキレイ

自分で計画することが楽しい

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バードウォッチングに行くのに 何日も前から計画することはありません。大抵は前日の晩にどこに行こうかと考えます。大ざっぱに海沿いに行こうと計画して、行き当たりばったりに進路を決めることもあります。それができるのも一人で動くからです。何人かでバードウォッチングに出かける人たちがいますが、自由度がなくなるので、ぼっち旅でけっこう、一人が良いのです。

会社で、自分の仕事の計画を立てるのが苦手な人がいるのですが、自分の趣味なら楽しんで計画を立てているはずです。仕事も趣味と同じように気楽に計画を立てれば良いのです。趣味でうまくいかなくても自分のせい、仕事も同じく 潔く、素直に考えたら うまく行くはずです。

暑い時はウエストポーチに小さなペットボトルのジュースを入れて歩いていて、コースを考えて、中間点では半分くらいまで飲もうと計画します。そうしないと脱水症状を起こして山の中でノビてしまうからです。私はそうやってあれこれ計画を立てるのですが、お目当ての鳥を見つけることはヒジョーに難しいのです。

とりとりNo.11  キビタキ♂

長い期間のプラスマイナス

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私は休みの日は自動車に乗りません。3台所有しているバイクに替わるがわる乗っていて、休みの日にバイクに乗ることで仕事をキレイさっぱり忘れるのです。

それで、仕事の日は会社の社用車に乗せてもらっています。わが社は小さい会社ながら、社用車5台に社用三輪バイクが8台あります。担当者の交通費はありませんが、通勤のガソリン代は支給、車検代や修理費、任意保険も会社持ちなのです。計算すると、社用車が自家用車だった場合、20年間でプラスマイナス1000万円程度になります。社用車の軽四より高級車をカッコよく乗りたい人もいるでしょうが、私が家を建てられたのは社用車のおかげです。

バードウォッチングへ愛車バイクで出かけるのはミニツーリングを兼ねていて楽しい。しかも燃費はリッター30キロ、バードウォッチングへ年間50回行くとしたら 車で行くよりかなり安くつきます。お金をかけずに目一杯遊ぶのです!

とりとりNo.10  アオサギ

バードウォッチングの朝は早い

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年をとると年々起きるのが早くなって来ます。仕事で疲れると寝るのが早くなり、寝る前にビールなどをガブ飲みして おしっこで朝早く目覚めるのです。最近は4時半に起きてテレビの暴れん坊将軍を観るのが日課になりました。

休みの日も同じ頃に起きるので、バードウォッチングをするなら鳥の目覚める頃が良いとの教えを守って朝早くから目的地に到着します。しかし、薄暗い時は写真も撮れませんし、鳥のさえずりも聞こえません。鳥のやろー、まだ寝てやがる!と、ただただ山道を歩くのです。もう早く来るのはやめたと思うのですが、一週間経つと忘れて、また同じことの繰り返し。

会社は8時半始業なのですが、私は7時から7時半には出社して、余裕を持って始業時間を迎えます。若い社員は始業ギリギリに来て遅くまで働いています。就業時間は私とたいして変わらないので、早く来て早く帰ればいいと思うのですがゆっくりしたいのでしょう。社員はいいので、休みの日の鳥だけは早く目を覚まして私の前に姿を現してもらいたいです。

とりとりNo.9  ツバメ

ジムよりバードウォッチング

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わが社はデザイン会社で業務時間が長く肉体労働が少ないので運動不足になりがちです。ですから私は数年前にジムに通っていましたが、定期的に通うのが面倒になってやめました。また、社員で運動不足を感じていた人が多く、皆で運動をしようと声をかけ、毎朝、ウォーキングを始めました。しかし雨の日はできないので、室内で踏み台昇降運動をするようになり、現在に至っています。

毎朝、朝礼後に6分30秒の踏み台昇降運動を月〜金でやっていて、やらないよりはマシだとは思いますが、毎年の健康診断時に医師から運動不足だと言われていました。そして、二年前からバードウォッチングを始め、最初の頃は ちょっと山道を歩いただけでも 息切れをしていましたが、最近は休み休みではあるものの2時間も山の中を歩くことがあります。

以前よりは 明らかに体力が向上しており、健康面でバードウォッチングが 有効だと思います。嫌々ジムに通うより、鳥を求めて楽しみながら山道を歩いて運動できるのは一石二鳥だと自己満足に浸っています。

とりとりNo.8  エゾビタキ

プロフィール

TD

Author:TD
岡山県在住の男性。デザイン会社に
通っていて、週末にバイクでバード
ウォッチングに行くのが楽しみです。
広々としたところで暮らしています。

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